ホームエデュケーションでご機嫌な毎日

2014年よりホームエデュケーション(ホームスクーリング)開始。きっかけは子どもの不登校。そこから見える景色や日常、思ったこと感じたこと考えたことなどなどを綴っています。

楽天的になんてなれなくてもいいから、まずはあなたの人間関係を広げてみない?

 

 前回のブログで、子どもの人間関係を広げる

というお話を書きました。

 

 

alohamakanani.hatenablog.com

 

 

しかし、そうは言っても。

です。

 

「うちの子、外に出ようとしないんです」

「連れて行っても、誰とも交流しようとしないんです」

 

はい。よく聞く話です。

 

 

いや、しかし。

安心してください。

 

うちの子も、つい最近までそうでしたから!

 

 

良いんです。積極的に交流しなくったって。

 

ところでその子

どうして、人と交流したがらないのでしょう?

生まれたときから、そうでしたか?

 

そうじゃなかったら

恐らく、人間関係で何か嫌な経験を積んじゃったんじゃないでしょうか?

 

だったら、やることは一つです。

 

大切なのは、その子が

「世の中、敵ばかりじゃなさそうだぞ」って思えること

じゃないでしょうか。

 

無理に交流を勧めるんじゃなくってね。

 

その子が

「これだったら、この人とだったら交流したい」

という環境を整えることじゃないでしょうか。

 

 

その子だって、

ちゃんと見て、感じて、考えてるんじゃないでしょうか?

だから、その子の不安が収まるまで

他の人との交流を無理強いすることはないと思いますよ。

 

まずは機会・環境を作って、それから待ってあげてください。

 

 

その機会の作り方ですけど

いきなり子どもを、どこかのプログラムに放り込んで

なんて考えない方が良いと思いますよ。

 

それで上手くいくくらいなら

その子、とっくに自力で外に出て友だち作ってますから。

 

 

私のお勧めは

お父さん・お母さんの人間関係に、お子さんを交ぜてあげることです。

 

自分たちのこと、お子さんのことをよく分かってくださる方で

「可愛そうな不登校の子」としてではなく

一人のヒトとしてお付き合いしてくれる人

周りにいませんか?

 

もしいないなら、作りましょ。

 

ただでさえ対人関係に不安になっているお子さんを

どこの誰か、どんな相手だか分からない子しかいない集団に放り込んで

「友だち探しなさい」なんて言うより

まずはあなたが、そういう人間関係を用意してあげてください。

 

あなたが、心から安心してお付き合いできる人

居心地の良い人間関係をまず作って

そこにお子さんを交ぜてあげてください。

 

ずっと、お父さんお母さんのそばにくっついていても良いんです。

家族以外の誰とも喋らなくても。

たとえ喋らなくても

その子、全身の神経を集中して

他の人の様子を探っていますから。

 

だから、大丈夫ってその子が思えるまで

みんなで普通に過ごしていてください。

その子に無理やり話しかけなくても良いから

その子も大事なメンバーの一人として

そこに居させてあげてください。

 

 

6年間のホームエデュケーションを通して

我が家では、それの繰り返しで息子の人間関係を広げてきました。

息子が親の手を離れて

一人で世界を広げられるようになったのなんて、この1年くらいのことです。

 

そんなに長く掛かるのー?

って思うかもしれないですけど

離れ出したら早いですよ。

ーーーーーーー割と寂しいです。笑

 

 

「え。そんなの無理。私、人見知り激しいし、、、」

 

 

、、、、、、なんて言ってる場合ですか?(笑)

 

 

 

「うちの子、外に出ないのよね」

と悩んでいる時間とエネルギーがあるなら

 

その時間とエネルギーを使って

あなたの人間関係を、まずは充実させましょ。

その方が、よほどローコスト&ローリスクです。

 

 

よく親の会などで

「まずはお母さんが楽しみましょう」というお話がありますよね。

 

まずは「お母さんが幸せになりましょう」って。

「外に出ないのは子どもの課題ですから、その時が来るまで待ちましょう」って。

お母さんが変われば、お子さんも変わりますからって。

理屈としては理解出来なくもないですよね。

 

 

でもですよ。

そこ、なかなか割り切れるもんじゃないですよね。

真面目で優しいお母さんほど、ね。

 

 

じゃあ、発想を変えましょうよ。

まずは自分が先鞭切って人間関係を作って

そこに子どもを連れてってあげるんだって。

そのために、自分が開拓者になろうって。

 

自分が、自分だけが幸せになるためじゃなく。

あなたの幸せをお裾分けできるように器を広げるんだって。

そう考える方が割り切れるなら、そうしませんか?

 

 

そもそも、外が怖くなっちゃって家に戻って来ている子ですよ?

お父さんお母さんが必要だから、戻ってきてるんじゃないですか。

分離してる場合じゃないですよ。

 

 

 

先日、湯浅誠さんのお話をオンラインで聞く機会がありました。

 

湯浅誠さん。こんな方です↓↓↓

湯浅誠 - Wikipedia

 

 

そこで湯浅さん、このように仰ってました。

 

居場所とは、繋がり続ける意思を最優先させることなのだと。

繋がり続ける意思を伝えることで、そこに繋がる人が持つ「生きづらさ」を解消することなのだと。

そして、「生きづらさ」とは、「誰も自分を見てくれない」と感じる孤独感なのだと。

 

 

もしあなたのお子さんが、外出が困難になっているなら

お家以外の場所で生きづらさを感じているのかもしれない。

 

まずはお家を、心のホームにすることが重要。

大事なのは、お子さんが「誰かがちゃんと自分を見てくれている」と感じれること。

お母さんが関心を寄せてくれていると感じられるだけで

お家の中でのその子の孤独感は、少しずつ解消されていくでしょう。

 

そしてやがて外に出て行くとき

「お母さんとなら一緒に行ける」と勇気を出せるなら

あなたは、その子にものすごい力を与えているんです。

 

あなたには、それだけの力があるんじゃないですか?

その力、発揮しませんか?

 

そして、あなたと一緒に恐る恐る外の世界に足を踏み出した子が

お母さん以外の人にも関心を寄せてもらえると感じられること。

その経験こそが、その子を強くしていくと

私は思います。

 

 

専門家や支援機関を頼ることも、場合によっては必要。

ただ、

あなたが出来ること

あなたじゃないと出来ないことが

たくさんあるんじゃないかな?

 

一人で頑張らなくても大丈夫ですから。

闇雲に楽天的になれって言うわけじゃなくて。

はっきり言いましょう。

これは戦略です。笑

極めて高度なテクニックです。

あなただけが切ることの出来る最上級のカードです。

 

あなたのお子さん

あなたが信頼できる人をたくさん見つけて

どんどん繋がっていきましょ。

 

 

 

 あ。ちなみに。

お子さんが外出したくなるちょっとしたコツ。

 

まずはあなたが、その場の、その人との交流を楽しむこと。

その場その人との交流が楽しかった

その幸せな気分を纏ってお家に帰ってくださいね。

 

そのうちお子さんが気になって

お母さんに尋ねます。

「今日は、どこに行ってたの?」

そうしたら

どういう場に行って、どういう人がいて、

あんなことがあって、こんな話をして楽しかったんだー

って、お話ししてあげてください。

 

そんなことを何度か繰り返したあと

「今度、こういうところに行くことになったんだけど、あなたも来る?」

って聞いてあげて。

 

「行ってみようかなー」と思えば来て貰えばいいし

「自分はいいや」と思ったなら、それはそれ。

あなただけ出掛けて、また幸せな気分を纏ってお家に帰りましょう。

 

で、またタイミングを見て

「今度こういうことをすることになったんだけど、手が足りなくてお母さん困ってるんだよねー。手伝ってくれない?」

って声を掛けてみて。

 

「ええええーーー」と

渋々でも来てくれたらめっけもん。

「助かったよ。ありがとう」とお礼を言って

好きなもの買ってお土産にして

その子が、「外に出るとこんな良いことがあった」と

感じれるようにしてみてね。

 

一回二回、うまく行かないでも諦めないで。

 なんでも練習ですよ。

何回もやってたら、コツも掴めてくるから。

 

これ読んで

なるほど。と思ったなら

やってみて^ ^