ホームエデュケーションでご機嫌な毎日

2014年よりホームエデュケーション(ホームスクーリング)開始。きっかけは子どもの不登校。そこから見える景色や日常、思ったこと感じたこと考えたことなどなどを綴っています。

ホームエデュケーションで広がる人間関係。今ある人間関係を原動力に世界を広げていこう

 

前回のブログでもお伝えした通り

この夏、息子は塾の夏期講習を利用して

集団授業にチャレンジしていました。

 

しかし実を言うと

そことは別に、個別指導の塾でもお世話になっています。

なのでこの夏は

家を拠点に2つの塾を梯子していました。

 

どうして2つも掛け持ちしてるかって?

それは、この個別指導の塾が

今の息子にとって貴重な精神的拠り所の1つになっているから

に他ならないからです。

 

ありていに言うと

息子は、そこで関わってくださっている先生方が大好きです。

みなさん大学生の方ですが

息子が興味ある分野への知識が圧倒的に深く幅広く

息子の好奇心をくすぐるような話題を提供してくださっているようです。

 

息子にとっては、

少し年上の、カッコいい憧れのお兄さん

なんでしょうね。

もはやヒーローです。多分。

 

その塾の、そこの先生方との繋がりがあるから、他でも頑張れる。

 

だから、たとえスケジュール的にキツくなっても

その塾を休む選択肢は、今の息子にはありません。

 

 

 

こんな感じで、我が家のホームエデュケーションは

あるところで人間関係を作っては

そこを拠り所としつつ次の人間関係へと広げていく

ということを繰り返しています。

 

最初は意識してそうしていた訳ではなかったのですが

途中から

「この考え方いいかも!」と思って

意識的に目当てとして持つようになりました。

 

ポイントは、1つの人間関係に留まることなく

どんどん先へと繋げていくこと。

何故なら

1つの人間関係、1つのコミュニティに依存的になってしまうことを

回避したかったからです。

 

 

不登校の子の人間関係を作るとき

「安心安全な場の確保」は、今では多くの人が知っていることです。

もちろん、我が家もそこには最大の注意を払っています。

子どもは

「そこは安全じゃない」と判断したからこそ

学校という場を回避して家を選んできたのですから。

 

ただ、いつまでも「安心安全」にこだわって

1つの人間関係に依存し続けることに関しては

私は懐疑的です。

 

せっかく家以外で過ごす場が見つかったとしても

その子の中に

「自分はこの、慣れた人慣れた環境でなきゃやっていけない、、、、」

という認識が定着してしまったなら

それはそれで不幸な話だと思うからです。

 

 

 

世界は広い。

 

この広い世界の中で、

自分の居場所はいくらでも作れる。

 

そう感じられるようになってほしい。

 

 

 

 

 

そのために

 

新しい環境に入っていったとき

新しい人間関係を作るとき

どうやって相手との距離を埋めていくか

どこまで自己開示していくか

1人ひとりの距離感をどう調整していくか

そういうのを体感で掴んでほしかったんですね。

習うより慣れろ、です。

 

 

 

 

そうやって、少しずつ世界を広げていくチャレンジを繰り返した結果

今では、多くの人が

今の息子を支えてくれています。

 

オンラインゲームを通じて出会ったお友だち。

地元フリースペースのスタッフさん、ボランティアさん、仲間たち。

子ども食堂で関わりのある人たち。

ホームエデュケーター繋がりのサークルの仲間たち。

塾の先生方。

学校の先生方。

 

他にも

今まで縁あって一緒に活動してきた仲間たち。

たとえ通りすがりだったとしても

息子と関わってくださった方が与えてくれた一瞬は

息子の中で確実に影響力を持って、支えてくれていると思います。

 

その一つ一つが全て大事だったし

人って本当に

お互いに影響を与え合っているんだなって思います。

(影響って面だけで見ると、良くも悪くもなんでしょうけど)

 

 

せっかくなら、それぞれの出会いを力に。

ときに傷つくこともあるでしょう。

でも、それで終わりじゃない。

また、やり直せばいい。

 

学校で無理なら、他を使えばいいんです。

なんでも工夫次第。

 

 

そういうのを

経験を通して学んでいけたら良いなぁ

って、思ってます。