ホームエデュケーションでご機嫌な毎日

2014年よりホームエデュケーション(ホームスクーリング)開始。きっかけは子どもの不登校。そこから見える景色や日常、思ったこと感じたこと考えたことなどなどを綴っています。

不登校初期ーこどもが自分で調味料を使えなくなった話

 

こどもが学校に行きにくくなって五月雨登校をしていたころのお話です。

 

親として心配な症状がたくさんあったのですが

その一つに

“こどもが自分で調味料を使えなくなる”

ということがありました。

 

どういうことか説明すると

 

食事の時に、

サラダにドレッシングをかけたり

フライにソースをかけて食べたり

しますよね。

 

その

“ドレッシングをかける”

“ソース・醬油をかける”

といったことが出来なくなった時期がありました。

(もちろん、今は自在に、好きに使っています)

 

調味料を使う場面になる度に
「お母さん、醤油かけて」
「ドレッシングかけて」
と言ってくるようになりました。

 

どちらかと言うと、幼いころから

何でも「ぼくがやる!」「自分でするっ!!」

と言うことの方が多かった子が、です。

 

 

最初は不思議に思って

「え。そんなん、自分でビャーってかけたらいいやん」

と返していましたが、どうも様子が違います。

 

同じようなやり取りが何度か続いた後

不思議に思って

どうして自分でかけないのか尋ねました。

 

返ってきた答えは

 

「どれくらいかけたらいいか分からんようになった、、、、」

「自分でやったら失敗しそうな気がして怖い、、、、、、」

でした。

 

 

その時は、本当にびっくりしました。

何が起こったんだろう?と、思いました。

 

 

ちょうどそのころは

運動会の練習真っ盛りで

厳しい練習が続いていました。

 

毎日のように行われる

合格基準が不明瞭な到達度チェックのテスト

 

生徒同士による

完全にチェックする側の生徒の主観に委ねられたそのテストで

毎回不合格判定を受けて

 

具体的に何をどう頑張ればいいのか

どこまで頑張ればいいのか

何を基準にすればいいのか

ただ毎日ジャッジされ

自分自身の頑張りや成長を確認する機会もなく

子ども自身が混乱していた時期です。

 

 

 「どれくらいかけたらいいか分からんようになった、、、、」
「自分でやったら失敗しそうな気がして怖い、、、、、、」

 

子どものこの言葉は

その時の困惑した心の内を言い表しているように思いました。

 

 

それからしばらくは

外出先で食事をすることも出来なくなりました。

理由は

「うっかり食べこぼしてしまったら怒られるかもしれない。迷惑がかかってしまう。怖い」

ということでした。

 

 

その頃の子どもの言葉は

今思い出しても、悲しくてやりきれなくなります。

 

子どもをそこまで追い詰めてしまったのは何だったんだろう。

その時、私はもっと出来ることがあったのではないだろうか。

子どもが学校に行かないことを受け入れる以外に

もっと他に出来たことはあったのでは、、、、、、。

 

今も自問自答することがあります。