ホームエデュケーションでご機嫌な毎日

2014年よりホームエデュケーション(ホームスクーリング)開始。きっかけは子どもの不登校。そこから見える景色や日常、思ったこと感じたこと考えたことなどなどを綴っています。

息子の意志を感じた今朝のおしゃべり

 

今朝、息子と話をしていていたら、こんな話が出てきたんですよね。

 

 

「きのうの休み時間、ちょっと教室に行ってみてん」

(普段は別室で過ごしているのです)

 

 

「でもな、行ってみて気が付いてん。おれ、クラスの中に友だちおらんし、しゃべる人おらんから行っても意味ないなー、って」

「せやし、すぐに別室に帰ってん」

「別室やったら、喋れる子おるし」

 

 

ほおほお。なるほどー。

 

 

単純な私としては

「じゃあ、友だち作ればいいじゃん。誰かに話しかければいいじゃん」

と思うわけですが

今ここでそれを言うのは違うんだろうなあー

と思って、しばらく息子の話の続きを待ってみました。

 

 

そもそも、賑やかな場所が苦手な息子が

自ら休み時間の教室に出向くこと自体に

私は、何かしらの意志を感じるのです。

 

息子の心の中で、何かが動いている。。。

ような気がする。

 

 

決して、状況の説明や自分の感情など

言葉で表現するのが上手ではない息子です。

 

 

とりあえず、私の中で

その時の、教室に入って行ったときの息子の状況を

脳内でイメージするために

いろんな角度から質問を投げかけてみます。

 

 

教室の中に入っていって、どこまで行ったの?

自分の席に座ったの?

誰か気付いてる人はいたの?

緊張した?

 

などなど。

 

話しているうちに、息子もいろいろと思いだすこともあって

話はあっちこっちに脱線しながら

今まで教室であったエピソードを話してくれます。

 

 

休み時間の教室や廊下が騒がしいこと。

騒がしいのが苦手なこと。

廊下を雄たけびをあげながら全力疾走していた男の子の話。

理科の実験でグループワークがあったこと。

同じグループの子の名前を頑張って覚えたこと。

初めて理科の実験室に行ったとき、同じグループの子が席を教えてくれて嬉しかったこと。

実験のときの面白エピソード。

実験が大成功して、自分の班が一番だったこと。

教室の黒板に2進法表記で数字を書いていた男の子の話。

 

 

とりとめもなく、息子の口から溢れ出てくる言葉を

そうかそうかと聞きながら

私の脳内では、その時の光景が映像で再現されていきます。

 

 

そして思います。

 

今は、別室を拠点にしながら

息子なりに、学校の中で居場所を見つけようとしてるんだなあ、って。

 

 

手探りでも。

恐る恐るでも。

少し進んでは帰ったりしながら。

息子なりの方法で。

 

 

 

決して器用ではないけれど

自分なりに考え進もうとしている気持ちが伝わってきて。

 

親としてはもどかしさもあるけど

自分で世界を広げようと意志をもって行動していること。

まずはそのことを

喜び

心の中で応援していきたいな、と思いました。