ホームエデュケーションでご機嫌な毎日

2014年よりホームエデュケーション(ホームスクーリング)開始。きっかけは子どもの不登校。そこから見える景色や日常、思ったこと感じたこと考えたことなどなどを綴っています。

ゲーム依存を考える

 

昨今、ゲーム依存だとかゲーム脳だとか

いろんなことが言われてますね。

そんなこと言われたら、不安になっちゃうよね。

でも、不安になる前に

どうしてその子が、今、それにハマっているかを考えた方がいいんじゃないかな。

その子だって、何かに没頭することで自分の不安と戦っているのかもしれないしね。

没頭するものがなかったら精神的に病むしかない、、、

くらい追い詰められてるかもしれないよ?

あ。逆に不安煽っちゃったかな。ゴメンナサイ。

 

 

確かに、ゲームは依存しやすいように作られているかもしれない。

だってゲームを売る方だって、売るために必死ですから。(そこの会社の従業員の生活かかってますからね)

でもね。それを言い出したら

パチンコ、競馬、煙草、アルコール、博打、SNS、ショッピング、アイドル、スポーツ、、、、

言い出したらキリがないな。

全部そうじゃない?

なんだったら、〝仕事〟に依存する人だっているよね。

 

でね。

依存をするときって、その依存の対象が悪いのかって言うと、どうだろう? どう思う?

同じことしてても、依存する人としない人いるよね?

どうしてだろう?

依存する人は意志が弱くて、依存しない人は自制心が強い、、、のかな?

え。そうなの? 意志の問題? 

 

 

 

ここに、ラットパーク実験と言う面白い実験があるのでご紹介します。

 

gigazine.net

 

 

要するに、

依存の原因には〝社会的な孤立〟が関係してるんじゃないか

と示唆する実験です。

 

この実験により、

〝addiction(依存)〟の対極にあるは〝connection(繋がり)〟だという認識が生まれ、ポルトガルの薬物依存の政策にも影響を与えているようです。

 

 

もし、あなたのお子さんがゲームばかりしていて

ゲーム依存ではないかと疑うなら

それを禁止したり取り上げることばかりでなく

お子さんが心理的に孤立していないかな?と

いう視点からも考えてみるのも良いかもしれません。

 

その孤立感を解消するには、どうしていったらいいだろう?

ってね。

 

 

我が家の場合は、というお話になりますが

うちの子も相当なゲーマーです。

学校に行かなくなった当初は、やはり不安やストレスを解消するためなのでしょう。

ずっとゲームばかりしていました。

 

やがて、ホームエデュケーション繋がりのコミュニティの中で

ゲームを通して4人の同年代のお友だちと出会いました。

遠方のお友だちで、普段はオンラインを通したお付き合いですが

今でも毎日のように遊んでいます。

出会った頃は、お互いに

〝なんで学校に行かなくなったか〟とか、

話していましたね。

ちょうど、ピアカウンセリングのようなものでしょうか。

大人は全く介入しなかったですけどね。

 

今では、ゲームをしながら話している雑談は

ちょうど学校の休み時間に、

教室で馬鹿話で盛り上がっている同年代の男の子たちと変わりありません。

 

出会って1年後には、この5人グループでリアルに対面する機会も出来、

会うごとに益々仲良くなって今に至っています。

出会った頃はみんな小学生だったけど

今では中高生になって、それぞれの進路を歩み始めています。

それでも変わりなく

お互いに大事な仲間としてお付き合いを続けています。

 

本当は、この夏に5人で会いたいねって話も出ていたみたいだけど

コロナの影響で、今年は見送りになったようです。

息子は、落ち着いたころにみんなと会えることを楽しみに

今の毎日のお勉強を頑張っています。

 

最初は依存的にやっていたゲームですが

そのゲームが運んできてくれたご縁が力になって

今ではゲームは、息子にとっては

毎日を頑張っていくための良い活力剤となっていますよ。

 

そして、この最初の繋がりが足掛かりになって

少しずつ、地元でのリアルな繋がりに広がってきていることは

以前にもご紹介した通りです。

 

 

alohamakanani.hatenablog.com

 

 

うちの子はまさに、この最初のオンラインでの〝繋がり〟があったからこそ

リアルな繋がりが出来ました。

 

繋がりがあるから

勉強頑張ろうって気になれた。

進学してみようかなって気になれた。

ちょっと学校に行ってみようかなという気にもなれた。

 

 

だから私は、

人間関係にとことんこだわりたいな

って思うのです。

 

 

さいごに。

上でご紹介したラットパーク実験について

分かりやすく説明されている

TED Talksのジョハン・ハリさんのプレゼンテーションの動画を

ご紹介しておきますね。

 

digitalcast.jp

 

 

 

子どもの〝connection(繋がり)〟を作るために

あなたは今、何ができますか?

 

お子さんの孤立感に対して

あなたは、どんなアクションができますか?